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当相談室のサービスを利用された方の面接事例をご紹介いたします。
※事例は全て、掲載の許可をいただいております。
2015.3
最初は緊張もあり不安がありましたが、事前に詳しく説明もして頂けたので、安心してセラピーを受けることが出来ました。まず催眠というものがよそうしていたよりもずっと自分にはなじんだようで、何も問題がなく入れたので安心しました。
初めての体験ということもあり戸惑いもありましたが、その都度自分の気持ちや言葉をすくい上げて頂いたので、その戸惑いも次第になくなりました。実際にセラピーを受けていた時間は長かったですが、体感していた長さはなくとても濃い時間でした。
セラピーを受けていて分かったことも自分にとっては有意義なことばかりで、感動しました。色々な“教え”を感じ、また自分が学ぶべきこともたくさんあるように感じました。
ヒプノセラピーを体験したことで、自分が気付いていなかった点でも自分が変われるんだということを思いましたし、その道を選んでいくのは自分次第だと思いました。
Mさんは、「人と話すことが怖い。怖がりの自分を変えたい」という主訴で催眠療法を申し込まれました。
ある出来事がきっかけで、相手にどう思われているかわからないというのがとても怖く感じ、仕事中もひどく緊張してしまうとのこと。
その時には、体が硬直し、指先がしびれるほどだそうです。
上司や同僚の前では平静を装っていましたが、会社へのクレーム対応や上司からの叱責が重なり、次第に偏頭痛や下痢、微熱などさまざまな不調が現れるようになりました。
Mさんは母親からずっと「女の子は愛嬌があると可愛がられる。可愛がられることで幸せになれるから、愛嬌のある子になりなさい」と言われてきたそうです。
愛想笑いを気づかれてはいけないと、笑顔の練習もさせられていました。
母親の理想の子どもでいるために、常に母親の顔色をうかがい、このやり方は正しいのか、このタイミングで合っているのかを確認してきたそうです。
そして現在も、上司を怒らせないように常に顔色をうかがい、どんな状況にも対応できるよう考えうるパターンをいくつも想定し、準備をする日々とのこと。
カウンセリングで、対人関係において同じパターンが繰り返されていることに気づかれました。
その後、特に怖い思いをした場面を思い浮かべ、その感情をてがかりに潜在意識にアクセス。
催眠状態の中で、Mさんの潜在意識の中にあるイメージを、Mさん自身が見ていきます。
前世の自分は、中世ヨーロッパの騎士でした。
領主に嫌われて遠い地に送られ、家族と一緒に暮らすことも許されず、最愛の妻の最期にも立ち会えないまま、子ども達にも会えないまま、一人寂しく亡くなりました。
この人生の経験から、「人から反感を買ってはいけない。嫌われてはいけない。嫌われると家族と離れることになるかもしれない」という気持ちがNさんに受け継がれていたとわかりました。
前世の自分との対話を重ねる中で、少しずつ、人生の別の側面も見えてきました。
上司から嫌われてうまく立ち回れなかったことは不幸だけれど、家族を大切に想い、強い絆で結ばれていたこと。
誇りを持って仕事をしていたこと。
Nさんは「不安」と引き換えに「大切な人を大切にし続ける気持ち」を前世の自分から受け継ぎ、楽しく仕事をしている未来を確認して、セッションを終えました。
約2カ月後、『この間の変化』として、さらに詳しい感想を送ってくださいました。
2015.6
=感想=
▽日常の変化
日常の中で「自分にとって大切なものは何か」を考えるようになりました。ふとした時に「今、自分は自分が大切だと思う人を大切に出来ているのか」「大切に思っているもの/ことを大切に出来ているのか」という自問自答が浮かびます。浮かんだ瞬間に考えても答えが出るわけではないですが、自分の言動を振り返る機会が増えたように感じます。また「大切にする」ということについても考える機会が増えました。「大切にする」とはどういうことなのか考える機会が増え、自分の周りにある大切なものに対して感謝の気持ちを持つようになったと思います。
▽行動の変化
どうなるか分からないことに取りかかるまでの所要時間が短くなったように感じます。例えば、会ったことのない担当患者の家族との面談、他科の医師への連絡等。今までは、初対面の人や顔も見えない人に自分がどう思われるかが怖いという気持ちが強く、なるべく様々な準備を整えてから取りかかっていました。ヒプノセラピー以降は、怖い気持ちが消えてなくなったわけではありませんが、薄らいでいると感じています。「どう思われるか分からないことは仕方ない」「別のことで挽回すればいい」と楽観的な考えを持って取り組むことが出来るようになりました。
▽思考の変化
これまでは「どうすれば(少しでも)嫌われないか」ということを気にして、対人関係も構築していました。嫌われている可能性を感じれば、相手の反応を常に窺い、相手に望まれていると思われる反応を返すように心掛けていました。しかし、ヒプノセラピー以降は、「自分の努力とは関係のないところで相手の感情が動くことがある。それは仕方のないこと」と思うようになりました。そうして「嫌われるのは仕方ない」「相手にどう思われているのか推測して、それ以上刺激しないように接してみよう」という考え方に変わりました。その結果、人と接する時の緊張感が緩和されたように感じます。
対人関係を見ていくと、本人の中で相手を変えながら同じような問題が繰り返されていることがあります。
カウンセリングや催眠療法でその原因にさかのぼり、心から理解できれば、症状は軽減されていきます。